世界遺産・西表島を行く4日間の冒険!1日目(南風見田の浜→名無し浜)

1日目(南風見田の浜→名無し浜)

さて、世界自然遺産・西表島での冒険本編です。
前回の「準備編」を読んでいない方のために簡単に説明しておくと、
西表島の、道の無い部分(↓)を4日間かけて歩いた、その道中の記録です。

西表島のマップ

冒険としては一生の思い出に残る
素晴らしい4日間であったと同時に
体力的・経験的になかなかハードな旅であったので、
このルートにまたいつか挑むかどうかは未知ですが、
私は喉元すぎると瞬時に熱さを忘れるタイプなので
備忘録として、そしてこのルートに
今後挑戦しようと思っている方々への参考として、
詳しめに書き記しておきたいと思います^^

 

しかし、40代も後半にさしかかった独身女子、
一体なにしてんねんという気もしないではないですが、
しかたない、行きたいもんは行きたいんじゃ(*゚▽ノ゚*)
好きなんじゃ冒険がぁ!!アヒャヒャヽ(・∀・)ノ

 

旅の相方:K君

決行は3月の終わり、元シェアメイトのK君と二人で出発。
本当は安全を考えて3〜4人で行きたかったんですが
誘った人々と都合が合わず😢
かといって延期すると、この計画を実行するには
ちょっと辛い灼熱のシーズンに突入してしまうてことで
「今でしょ!」的な✨

ちなみに今回のタッグを組んだ(?)K君と私の年齢は、

およそ20歳差ww

 

20歳差

そうか……私が大学生してるとき
オンギャーとかゆってたんかK君……
感無量やw😂

勝手に身バレさすとナンなのでK君に関しては
詳しく素性を語りませんが、
ものすごく好青年です✨

 

K君のイラスト

K君

<K君人物紹介>

スポーツをやっていたので、体格・体力万全。心優しい力持ち。
見返りなしに他人を当然のように助けることができる人。
相手の話もよく聞くので、オジイオバア世代から絶大な人気を博す。別のシェアメイトが彼につけたアダ名は「人たらし」w。
その他の特徴として、ものすごく運が良い。彼が願ったことはほぼ叶う。

二人きりだと、意見が割れて喧嘩になったり、
険悪な雰囲気にでもなったら4日間どーしよといった
不安も一瞬脳裏をよぎったものの、
まぁK君となら大丈夫かな、と。

あとは、20代男子と二人きりで3泊4日の旅に出ると
周囲に公言しましたところ、

「え……いくら年齢差があっても男女が二人きりで
外界から遮断された時間を過ごすって、
ちょっとソレって…イヤン大丈夫?💕」

的なことを何人かに言われ……

うーん、自分、甥っ子と同じような年齢の男子に
もにょもにょする不埒な人間ではあるとは思いたくありませんが、
大自然に包まれた4日間、野生に感化されて
ビースト(意味:野獣)になってしまわないとも
限りません!✨

というわけで出発前、私はK君に1つ確認をとりました。

わたし
もしうっかり私が、K君にしなだれかかったりしたら
どうするー?
K君
うーん、…それはその時の自分の気持ちに従います!

さすが人たらし、100点満点の良い答え!w(´∇ノ`*)

そんなわけで、私たちは満を持して(?)
冒険に出発したのでした。

 

 いざ出発:南風見田(はえみだ)の浜をスタート

冒険当日。
石垣から船で西表島に渡ったわたしたち。
大原のスーパーで朝ご飯と昼ごはんを仕入れ、
出発地点である南風見田の浜へ

ちなみに、私たちはK君の車でここまで移動しましたが、
路線バスの終点・豊原(日本最南端のバス停)から
南風見田の浜は、徒歩だと1時間ほどかかるそう。

浜近くのキャンプ場でのんびりお弁当を食べて、
出発したのは9:30頃

南風見田の浜入り口

浜の手前にはこのようにイノシシよけの
フェンスがあるので、
開けて入ったらちゃんと閉めましょう。

緑を抜けると南風見田の浜。
本日は鹿川(かのかわ)と呼ばれる浜を目指し、
南風見田の海岸線を西へ西へと歩き始めました。

南風見田の浜

曇り空だけど、暑すぎず、浜歩きにはちょうどいい感じ。
しかし重い荷物を背負っているので、
砂地歩きはなかなか大変。
足が砂にズボズボめり込む……( ̄∇ ̄;)

が、当日の潮はこんな感じ↓で
まだまだ潮が高く、リーフを歩くのは無理。
砂地をゆくしかありません。

20220319の西表島の潮汐

 

西表の石の美しさに魅せられて

ずんずん進んでいくと、砂のビーチにポコポコと
岩やら石やらが現れてきました。
この旅を通して、西表島の海岸線の石たちの
多様性と美しさには驚かされっぱなし。
石好きがいたら小躍りするんじゃないかと思います✨

南風見田の浜の石

何万年か前の珊瑚が石化したもの?↑

美しいこの段々は、一体どのようにできたのか……?

あまりの造形美にいちいち立ち止まってしまうウチら。
そのうち砂地の面積が減っていき、
でっかい岩ゴロゴロ地帯に。

西表島南風見田の浜から西へ

巨石を登ったり降りたりしなくてはならないうえ、
写真とりまくりで距離が伸びないことこの上なし(笑)

巨石

 

 

西表島南風見田の浜から西へ

 

水場発見:水の確保は最優先事項!

何度も休憩しながら進んでいくうち、
山から海に水が流れ込んでるところを発見。

水は二人で4Lちょい持って来てはいるものの、
4日間それで足りるわけもなく、ところどころで
補給せねばなりません。
汚水でも真水に変えられる浄水器をK君が
持参してくれていたので、500mlペットボトルに給水。

ポータプル浄水器
アウターカップに水を入れ、上からインナープレス器を押し入れると原水からウイルス等を濾してきれいな水にしてくれるしくみ。
コレがあればボウフラが湧いた水でも飲み水になるという優れもの。ただし押し込むのにものすごく力が要るので、女子には無理めかな……><

 

岩場歩きからリーフ歩きにスイッチ

しかし休憩の多い私たち🤣
正確に言うと、私がすぐ休憩を提案するのにK君が
異議を唱えることはないので、必然的に多くなるw

そうこうしてるうち、12:00を過ぎ、
やっと潮が引いてきたので、リーフに降りて歩くことに。

リーフ歩き

岩場よりはるかに歩きやすい!
距離がかせげる!

しかし可愛いエビやその他の、海の生物に心を奪われ、
またしても歩みは遅くなるw

エビ

ものすごい力で反抗してくるエビちゃん↑
素手は危険なエビらしいw

 

海岸沿いにも滝発見、土左衛門は横たわる

途中、リーフからも見える大きめの滝を山際に発見。

海から見える滝

YAMAPアプリで見ると出発からまだ4kmほどの地点w
が、滝好きとしては立ち寄らずにはいられません!✨

滝愛が濃すぎてざっくり動画をアップしてみた↓

動画内で滝にへばりついているK君は、
大好きな写真を撮っているだけであるので、
皆様誤解なきよう。

この滝を見つけてからの滝登り、
K君の没入撮影タイム、
それを待ってた私はいつの間にか昼寝タイムに突入し、
またしてもかなり時間をくうウチらw

K君が撮った私の昼寝写真は、
もはや浜に打ち上げられたドザエモンw

打ち上げられた遺体のような昼寝写真

K君と私は、お互いかなり気まま人というか、
「ここではこうしていたい」という気持ちが強い人間で。
その気持ちを尊重or許容してもらえるかどうかが
人間関係上かなり重要。

ひるがえって相手のソレも尊重or許容できるので、
そのあたりの齟齬というかすれ違いがなかったのが
本当によかった😄
K君側はわからんけど、私はノンストレスの旅でした。

あ、旅の後半、1度だけK君にブチギレて叫びましたが、
それはおいおい書きまス🤣

潮の関係でタイムアップ!受容と寛容の1日目が終わる

私の起床を、巨石の上で寛いで待ってくれていたK君。
ドザエモン写真2枚目はここから撮られたと思われる。

巨石とK君

気持ちも新たに再びリーフに出て歩き出したウチら。
この時点でもう午後2時半くらい。
ド干潮時間です。

途中、有名な四角い巨岩・トーフ岩なども観光

世界遺産西表島・トーフ岩

途中、単調なリーフ歩きに飽き、
「イリオモテヤマネコの密輸犯罪人を追う
レンジャー二人組(先輩後輩)」
という設定プレイをK君に強要した私。

私:見て!あの岩陰にあいつらよ!早く捕まえないと山猫が国外に連れ去れてしまう!

K君:せ、せんぱい!

私:走って!!

……みたいな。
が、そーゆーのに慣れてないらしいK君は設定に乗り切れず、いまいち盛り上がらなかったのが残念。

しかし自由人行脚がアダとなり、今度は潮がだんだんと満ちてきた。
え、もうそんな時間ですか!?
地球の鼓動ってすごい……😭

リーフを歩けないとなると、
また山のフチを行くことになるが、
進行方向の山裾には、ずっと歩きにくい巨石の岩場が
続いているように見える。

やはり私たちは気まますぎたのであろうか

エビを何度も捕まえていたK君

もしこのまま進んで、更に潮が満ちてきたら
今日の目標であった「鹿川」はおろか、
その手前の「大浜」に着くのさえ難しいかもしれない。
もし岩場で真っ暗になった場合、
寝床の確保もできないし危険だよね……と話し合う。

まぁ、通常頑張れば2泊3日で制覇できるルートを
余裕を持ってプラス1日で予定を組んでるし、
無理しなくていいよね!と
自分達に寛大な結論に達したわたしたち。

 

本日のゴールは名もなき(たぶん)浜に決定

ってことで、予定よりだいぶ手前の名もなき浜を、本日のゴールとする(笑)

yamapのキャプチャー

でもですね奥様!言い訳を述べさせていただきますと、
YAMAPが記録した休憩マーク(一定の地点から動かないと
記録されるもよう)の多さも相まって
ラクちんお気楽旅に見えるかもしれませんが、
砂浜歩きからの岩場越え、
水がほぼ引いてるとはいえ足場の悪いリーフを、
重い荷物を背負って歩くのはかなりの重労働なんですの!
そう、だって私はアファフィフ✨なんだもの!
ヘ(゚∀゚ヘ)アヒャヘ

本日の野営地であるこの浜に腰を下ろした時、
私はもうヨロヨロ ヘ(゚∀゚*)ノ
この浜の写真がほぼ無いことからも、
その疲労の深さが伺えます……

 

食糧はシビアに個人責任。これ大事

お日様はまだだいぶ高いところにいるけど夕ご飯。
食材は、それぞれ持って来たものを、
それぞれに調理するスタイル。
シビアに自分の食糧は自分で確保、です。
4日間で私たちが分け合ったのはお茶だけ🤣
しかし鉄鍋やらケトルやら持って来たK君すごすぎる。
私の分の2Lの水も持ってくれていたので、
K君は当初25kgくらい背負っていたんじゃないかなー。

私の夕食はエリンギとランチョンミートをメスチンで炒め、
冷凍ご飯(ほどよく自然解凍されてた)をぶち込んで
ベゲタで味付けしたもの。
あーんど、フリーズドライの味噌汁。
これが、んまい……😭
なんでお外ご飯って、こんなんでメチャメチャ
美味しく感じるんでしょうね!?

 

夕ご飯を食べてもまだまだ明るい空w

名無しの浜の夕暮れ

しかしこの後、風が強くなってきて
どんどん寒くなってきてですね、、、
3月の八重山をちょっとナメてました私。

以前の冒険の時のトラウマゆえに持って来た、
防災用のアルミブランケットの出番は早かった。
さらにK君にユニクロのウルトラライトダウンを借りて7時には就寝(笑)

追伸:あまりに疲れていたのか、K君にしなだれかかるモチベーションは湧きませんでした^^
よかったよかった😀

2日目に続く!