さて、世界自然遺産・西表島での冒険本編です。
前回の「準備編」を読んでいない方のために簡単に説明しておくと、
西表島の、道の無い部分(↓)を4日間かけて歩いた、その道中の記録です。
![西表島のマップ](https://ishigaki.min-naraba.com/wp-content/uploads/2022/04/map1-680x405.jpg)
冒険としては一生の思い出に残る
素晴らしい4日間であったと同時に
体力的・経験的になかなかハードな旅であったので、
このルートにまたいつか挑むかどうかは未知ですが、
私は喉元すぎると瞬時に熱さを忘れるタイプなので
備忘録として、そしてこのルートに
今後挑戦しようと思っている方々への参考として、
詳しめに書き記しておきたいと思います^^
しかし、40代も後半にさしかかった独身女子、
一体なにしてんねんという気もしないではないですが、
しかたない、行きたいもんは行きたいんじゃ(*゚▽ノ゚*)
好きなんじゃ冒険がぁ!!アヒャヒャヽ(・∀・)ノ
Contents
旅の相方:K君
決行は3月の終わり、元シェアメイトのK君と二人で出発。
本当は安全を考えて3〜4人で行きたかったんですが
誘った人々と都合が合わず😢
かといって延期すると、この計画を実行するには
ちょっと辛い灼熱のシーズンに突入してしまうてことで
「今でしょ!」的な✨
ちなみに今回のタッグを組んだ(?)K君と私の年齢は、
およそ20歳差ww
![20歳差](https://ishigaki.min-naraba.com/wp-content/uploads/2022/04/3-680x280.jpg)
そうか……私が大学生してるとき
オンギャーとかゆってたんかK君……
感無量やw😂
勝手に身バレさすとナンなのでK君に関しては
詳しく素性を語りませんが、
ものすごく好青年です✨
![K君のイラスト](https://ishigaki.min-naraba.com/wp-content/uploads/2022/04/man01_laugh.png)
K君
スポーツをやっていたので、体格・体力万全。心優しい力持ち。
見返りなしに他人を当然のように助けることができる人。
相手の話もよく聞くので、オジイオバア世代から絶大な人気を博す。別のシェアメイトが彼につけたアダ名は「人たらし」w。
その他の特徴として、ものすごく運が良い。彼が願ったことはほぼ叶う。
二人きりだと、意見が割れて喧嘩になったり、
険悪な雰囲気にでもなったら4日間どーしよといった
不安も一瞬脳裏をよぎったものの、
まぁK君となら大丈夫かな、と。
あとは、20代男子と二人きりで3泊4日の旅に出ると
周囲に公言しましたところ、
「え……いくら年齢差があっても男女が二人きりで
外界から遮断された時間を過ごすって、
ちょっとソレって…イヤン大丈夫?💕」
的なことを何人かに言われ……
うーん、自分、K君と同じような年齢の甥っ子がいるので
全くそーゆう気持ちにはならないと思ってはいたものの、
世の中にはそうですね、息子の友達と恋に落ちる
お母さんだっているみたいだし、可能性ゼロとは
いえない……!
大自然に包まれた4日間で野生化し、
ビースト(意味:野獣)になってしまわないとも
限りません!✨(・∀・)
というわけで出発前、私はK君に1つ確認をとりました。
![](https://ishigaki.min-naraba.com/wp-content/uploads/2019/06/fb27cde9bdf030475b08d9128865066d.jpg)
![](https://ishigaki.min-naraba.com/wp-content/uploads/2022/04/man01_laugh.png)
否定も肯定もしないその返答、
さすが人たらし!100点満点の良い答えダ!w(´∇ノ`*)
そんなわけで、私たちは満を持して(?)
冒険に出発したのでした。
いざ出発:南風見田(はえみだ)の浜をスタート
冒険当日。
石垣から船で西表島に渡ったわたしたち。
大原のスーパーで朝ご飯と昼ごはんを仕入れ、
出発地点である南風見田の浜へ
ちなみに、私たちはK君の車でここまで移動しましたが、
路線バスの終点・豊原(日本最南端のバス停)から
南風見田の浜は、徒歩だと1時間ほどかかるそう。
浜近くのキャンプ場でのんびりお弁当を食べて、
出発したのは9:30頃
![南風見田の浜入り口](https://ishigaki.min-naraba.com/wp-content/uploads/2022/04/79F9E614-02DA-4F61-AD29-4D84F549A369-680x510.jpg)
浜の手前にはこのようにイノシシよけの
フェンスがあるので、
開けて入ったらちゃんと閉めましょう。
緑を抜けると南風見田の浜。
本日は鹿川(かのかわ)と呼ばれる浜を目指し、
南風見田の海岸線を西へ西へと歩き始めました。
![南風見田の浜](https://ishigaki.min-naraba.com/wp-content/uploads/2022/04/B24A577E-D98B-4FDE-B89C-0AD5264EE7CC.jpg)
曇り空だけど、暑すぎず、浜歩きにはちょうどいい感じ。
しかし重い荷物を背負っているので、
砂地歩きはなかなか大変。
足が砂にズボズボめり込む……( ̄∇ ̄;)
が、当日の潮はこんな感じ↓で
まだまだ潮が高く、リーフを歩くのは無理。
砂地をゆくしかありません。
![20220319の西表島の潮汐](https://ishigaki.min-naraba.com/wp-content/uploads/2022/04/shio19.jpg)
西表の石の美しさに魅せられて
ずんずん進んでいくと、砂のビーチにポコポコと
岩やら石やらが現れてきました。
この旅を通して、西表島の海岸線の石たちの
多様性と美しさには驚かされっぱなし。
石好きがいたら小躍りするんじゃないかと思います✨
![南風見田の浜の石](https://ishigaki.min-naraba.com/wp-content/uploads/2022/04/61DA743F-6D19-4ECA-8878-9A924004FBEA.jpg)
何万年か前の珊瑚が石化したもの?↑
![](https://ishigaki.min-naraba.com/wp-content/uploads/2022/04/A08E74BA-6985-49E4-929D-79AA80F2C5DD.jpg)
美しいこの段々は、一体どのようにできたのか……?
![](https://ishigaki.min-naraba.com/wp-content/uploads/2022/04/E7248121-4D8B-40C1-AD81-29C78E65B1FF.jpg)
あまりの造形美にいちいち立ち止まってしまうウチら。
そのうち砂地の面積が減っていき、
でっかい岩ゴロゴロ地帯に。
![西表島南風見田の浜から西へ](https://ishigaki.min-naraba.com/wp-content/uploads/2022/04/6AFA0651-71E3-45F8-9BC9-FC5359836974.jpg)
巨石を登ったり降りたりしなくてはならないうえ、
写真とりまくりで距離が伸びないことこの上なし(笑)
![巨石](https://ishigaki.min-naraba.com/wp-content/uploads/2022/04/0F663246-B580-4B08-B1A2-38A42D8ED482.jpg)
![西表島南風見田の浜から西へ](https://ishigaki.min-naraba.com/wp-content/uploads/2022/04/6F47F43F-86DC-4DE8-9EA4-CC2AC1211CA1.jpg)
水場発見:水の確保は最優先事項!
何度も休憩しながら進んでいくうち、
山から海に水が流れ込んでるところを発見。
![](https://ishigaki.min-naraba.com/wp-content/uploads/2022/04/758492EA-AB8E-481C-8D52-B6583E23E8E9.jpg)
水は二人で4Lちょい持って来てはいるものの、
4日間それで足りるわけもなく、ところどころで
補給せねばなりません。
汚水でも真水に変えられる浄水器をK君が
持参してくれていたので、500mlペットボトルに給水。
![ポータプル浄水器](https://ishigaki.min-naraba.com/wp-content/uploads/2022/04/33AB2AFC-F5E2-4884-9247-D7188BADF9EE.jpg)
これが本当に優れもので、アウターカップに水を入れ、
上からインナープレス器を押し入れると原水から
99.9%ウイルス等を濾して綺麗な水にしてくれるしくみ。
コレさえあれば、ボウフラが湧いた水でも安全な飲み水に変身^^✨
ただし押し込むのにものすごく力が要るので、
力持ち男子じゃないとちょっときつい。
岩場歩きからリーフ歩きにスイッチ
しかし休憩の多い私たち🤣
正確に言うと、私がすぐ休憩を提案するのにK君が
異議を唱えることはないので、必然的に多くなるw
そうこうしてるうち、12:00を過ぎ、
やっと潮が引いてきたので、リーフに降りて歩くことに。
![リーフ歩き](https://ishigaki.min-naraba.com/wp-content/uploads/2022/04/D84FDE4C-590E-4E5F-A8C3-52FF67A00898.jpg)
![](https://ishigaki.min-naraba.com/wp-content/uploads/2022/04/1F101048-DE1B-4F7A-87BD-8684B4D03253.jpg)
岩場よりはるかに歩きやすい!
距離がかせげる!
しかし可愛いエビやその他の、海の生物に心を奪われ、
またしても歩みは遅くなるw
![エビ](https://ishigaki.min-naraba.com/wp-content/uploads/2022/04/29403617-878A-4A95-8919-39011B39A7DF.jpg)
ものすごい力で反抗してくるエビちゃん↑
素手は危険なエビらしいw
海岸沿いにも滝発見、土左衛門は横たわる
途中、リーフからも見える大きめの滝を山際に発見。
![海から見える滝](https://ishigaki.min-naraba.com/wp-content/uploads/2022/04/30280BB2-B91F-472D-B792-821BCEAB1FC3_1_201_a-680x502.jpg)
YAMAPアプリで見ると出発からまだ4kmほどの地点w
が、滝好きとしては立ち寄らずにはいられません!✨
滝愛が濃すぎてざっくり動画をアップしてみた↓
動画内で滝にへばりついているK君は、
大好きな写真を撮っているだけであるので、
皆様誤解なきよう。
この滝を見つけてからの滝登り、
K君の没入撮影タイム、
それを待ってた私はいつの間にか昼寝タイムに突入し、
またしてもかなり時間をくうウチらw
K君が撮った私の昼寝写真は、
もはや浜に打ち上げられたドザエモンw
![打ち上げられた遺体のような昼寝写真](https://ishigaki.min-naraba.com/wp-content/uploads/2022/04/F09B10D5-FE45-45EB-A0D0-FDD2953DE81C.jpg)
![](https://ishigaki.min-naraba.com/wp-content/uploads/2022/04/0ED9F71A-85D2-477B-84DF-564547856B60-680x469.jpg)
K君と私は、お互いかなり気まま人というか、
「ここではこうしていたい」という気持ちが強い人間で。
その気持ちを尊重or許容してもらえるかどうかが
人間関係上かなり重要。
ひるがえって相手のソレも尊重or許容できるので、
そのあたりの齟齬というかすれ違いがなかったのが
本当によかった😄
K君側はわからんけど、私はノンストレスの旅でした。
あ、旅の後半、1度だけK君にブチギレて叫びましたが、
それはおいおい書きまス🤣
潮の関係でタイムアップ!受容と寛容の1日目が終わる
私の起床を、巨石の上で寛いで待ってくれていたK君。
ドザエモン写真2枚目はここから撮られたと思われる。
![巨石とK君](https://ishigaki.min-naraba.com/wp-content/uploads/2022/04/CEB03DEC-BEF7-4DD0-AD2B-175A52D743CB.jpg)
気持ちも新たに再びリーフに出て歩き出したウチら。
この時点でもう午後2時半くらい。
ド干潮時間です。
![](https://ishigaki.min-naraba.com/wp-content/uploads/2022/04/D5D9D5CB-40ED-4235-A6D7-C3352974F7C6-680x455.jpg)
途中、有名な四角い巨岩・トーフ岩なども観光
![世界遺産西表島・トーフ岩](https://ishigaki.min-naraba.com/wp-content/uploads/2022/04/F55AB50C-14A9-4F9A-B87D-88BD10046771-680x431.jpg)
途中、単調なリーフ歩きに飽き、
「イリオモテヤマネコの密輸犯罪人を追う
レンジャー二人組(先輩後輩)」
という設定プレイをK君に強要した私。
私:見て!あの岩陰にあいつらよ!早く捕まえないと山猫が国外に連れ去れてしまう!
K君:せ、せんぱい!
私:走って!!
……みたいな。
が、そーゆーのに慣れてないらしいK君は設定に乗り切れず、いまいち盛り上がらなかったのが残念。
しかし自由人行脚がアダとなり、今度は潮がだんだんと満ちてきた。
え、もうそんな時間ですか!?
地球の鼓動ってすごい……😭
リーフを歩けないとなると、
また山のフチを行くことになるが、
進行方向の山裾には、ずっと歩きにくい巨石の岩場が
続いているように見える。
![やはり私たちは気まますぎたのであろうか](https://ishigaki.min-naraba.com/wp-content/uploads/2022/04/5.jpg)
エビを何度も捕まえていたK君
もしこのまま進んで、更に潮が満ちてきたら
今日の目標であった「鹿川」はおろか、
その手前の「大浜」に着くのさえ難しいかもしれない。
もし岩場で真っ暗になった場合、
寝床の確保もできないし危険だよね……と話し合う。
まぁ、通常頑張れば2泊3日で制覇できるルートを
余裕を持ってプラス1日で予定を組んでるし、
無理しなくていいよね!と
自分達に寛大な結論に達したわたしたち。
本日のゴールは名もなき(たぶん)浜に決定
ってことで、予定よりだいぶ手前の名もなき浜を、本日のゴールとする(笑)
![yamapのキャプチャー](https://ishigaki.min-naraba.com/wp-content/uploads/2022/04/76728f5dded6964d6d4e34b591559cc6-680x759.jpg)
でもですね奥様!言い訳を述べさせていただきますと、
YAMAPが記録した休憩マーク(一定の地点から動かないと
記録されるもよう)の多さも相まって
ラクちんお気楽旅に見えるかもしれませんが、
砂浜歩きからの岩場越え、
水がほぼ引いてるとはいえ足場の悪いリーフを、
重い荷物を背負って歩くのはかなりの重労働なんですの!
そう、だって私はアラフィフ✨なんだもの!
ヘ(゚∀゚ヘ)アヒャヘ
本日の野営地である浜に腰を下ろした時、
私はもうヨロヨロ ヘ(゚∀゚*)ノ
この浜の写真がほぼ無いことからも、
その疲労の深さが伺えます……
食糧はシビアに個人責任。これ大事
お日様はまだだいぶ高いところにいるけど夕ご飯。
食材は、それぞれ持って来たものを、
それぞれに調理するスタイル。
シビアに自分の食糧は自分で確保、です。
4日間で私たちが分け合ったのはお茶だけ🤣
しかし鉄鍋やらケトルやら持って来たK君すごすぎる。
私の分の2Lの水も持ってくれていたので、
K君は当初25kgくらい背負っていたんじゃないかなー。
![](https://ishigaki.min-naraba.com/wp-content/uploads/2022/04/209D4DF7-126A-4521-8D0F-8936DCE9705D.jpg)
私の夕食はエリンギとランチョンミートをメスチンで炒め、
冷凍ご飯(ほどよく自然解凍されてた)をぶち込んで
ベゲタで味付けしたもの。
あーんど、フリーズドライの味噌汁。
これが、んまい……😭
なんでお外ご飯って、こんなんでメチャメチャ
美味しく感じるんでしょうね!?
![](https://ishigaki.min-naraba.com/wp-content/uploads/2022/04/5199D167-8301-4FD4-BD1F-BE1231777260.jpg)
夕ご飯を食べてもまだまだ明るい空w
![名無しの浜の夕暮れ](https://ishigaki.min-naraba.com/wp-content/uploads/2022/04/ABCAC281-2473-4E2D-89D4-D19E5F1D52F5.jpg)
しかしこの後、風が強くなってきて
どんどん寒くなってきてですね、、、
3月の八重山をちょっとナメてました私。
以前の冒険の時のトラウマゆえに持って来た、
防災用のアルミブランケットの出番は早かった。
さらにK君にユニクロのウルトラライトダウンを借りて7時には就寝(笑)
追伸:あまりに疲れていたのか、K君にしなだれかかるモチベーションは湧きませんでした^^
よかったよかった😀
2日目に続く!
しなだれかかったりしたら、K君どうするー?