恐怖のズブズブ地帯
写真を撮るのも忘れて黙々と歩き、
下流域に出た私たち。
頭上を覆っていた木々が消え、川の両側にマングローブが現れ始める。
嗚呼、山越えももう終わりが見えてきた♪
しかし、実はここからが、
本日の旅で一番の難所だった……!
参考にしていたブログの旅の記録によると、
川の左側を歩いてゆき、最後はウダラ浜側(右)に
渡るのに川を泳ぐらしい。
……うーん、海ならともかく、
マングローブの川は泳いだことナイし、
だいいち荷物かついで泳げないしってことで、
最初から右側を歩いて行ってみようということに。
潮が完全に引いてるとこはイイんですよ。ええ。
泥は滑るけど、マングローブの根を避けながら、
歩けないことはない。
問題は、泥がドロドロのエリアで。
かなり前を歩いていたK君が
「ミナさん!ここ沈みますー!!」と
叫んでいたので覚悟はしていたんですが、
いざ自分が幅2mくらいの細い支流に
足を踏み入れたところ
ズブズブズブズブーッ!
すごい勢いて足がヒザまで沈む!!
ひー!底なし沼かーい!
そして抜けなーい!
必死の思いで引っこ抜いても、次の一歩がまたヒザまで沈む。
ひー!!(;゚□゚)
5mくらい先で見守るK君からの
「頑張ってくださーい!!✨」の励ましに
理不尽にもイラッときて
しかし冷静なK君は笑顔で
……確かに。
ここは自力で抜け出すしか方法はない( ´・ω・)
渾身の力で抜く、また沈む!
そして次の一歩でバランスを崩し……!
ハイ、泥のクッションに尻餅。
最悪です……下半身と、リュックの底と、両腕ドロドロ。
泥、臭いんですyo。
ドブ川の臭いなんですyo……(;゚□゚)
数秒思考が停止したw
ど干潮の海からウダラ浜へ
どこから来るのか、対象はなんなのか
訳のわからない怒りを原動力に
渾身の力で泥沼を抜け出し、
マングローブの河口に見えている
海と砂浜を目指して歩く。
やっと辿り着いた河口で荷物を下ろし、
最低限の泥を洗い落とす。
しかしちょっとやそっとではとれないドブ川の臭い……
(´・д・`|||)
見渡すウダラ湾はド干潮で引いていて、
ウダラ川の河口もめちゃ浅くなっていた。
これなら泳がなくても渡れたから
川の左を歩いた方がよかったのかも。
まぁ後悔先に立たず。
気を取り直してウダラ浜を目指す。
もーこの時点でぐったりクタクタ。
16時頃、浜に到着し、数年前に来た時の記憶を頼りに、
ケイユウおじいの住居跡にテントを張る。
なんでこの場所が良いかというと、奥に
水量豊富な沢が流れてるんですねー✨
とにかくドブ川の臭いをどうにかしたくて
お洗濯&水浴びのために沢へ。
ここまでの水事情一変。
使い放題のお水♪
バスタブみたいに水が溜まってるところもあるので
身を沈めることもできます(笑)
もちろんドブ臭い私、全身浸かりましたよ。ハイ。
が、このあたりは苔がすごく、
魅惑のぬるぬるエリアでもあるのでお気をつけを。
K君は岩の上で滑って華麗な3回転を舞い、
脛をしこたま擦りむいてましたのでね(´∵`)
テントに戻り、疲労困憊の私は夕寝してから
夕ご飯づくり。
ここまで温存しておいたレトルトの
ボロネーゼを食し、満足✨
ぶっこんだエリンギも美味しゅうございました。
余談ですが、この旅でエリンギのトリコになり、
日常に戻ってもしばらく毎日食べてました^^
何に入れても美味しく、単体でも歯ごたえがあり
常温で日持ちするエリンギ、サイコーです✨
ウダラ浜の優しい夕暮れ
私と入れ替わりで寝てしまったK君が
その後ぜんぜん起きなかったので
一人でウダラ浜の夕べを満喫。
湾を囲む山々が、なんだかドラマチック。
小さな波たちが干渉し合って描き出す
波打ち際の水の紋様も美しくて。
小さな水音と、鳥やフクロウの鳴き声。
贅沢な時間^^
では、そこんとこもしよろしければ映像でどうぞ✨
しかしYAMAPをチェックしてびっくりよ。
あれだけ歩いてあれだけ疲れたのに、距離3.9kmって……!
急斜面とマングローブ地帯、恐るべし。
4日目に続く
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女性を助けに来てくれるもんじゃないのー!!?💢