屋根に♪玄関前に♪ 沖縄・石垣島の井上シーサー工房が凄い!

シーサー1

日本列島が猛暑に苦しむ中、32度あたりで留まってる石垣からこんにちはminaです!

いえね、石垣は湿度がすごいので、もしかしたら体感はこっちの方が上かもしれませんが、
もー暑さには慣れてるので。そこに海あるし。

今日も取材の仕事があったのですが、帰りに米原ビーチに寄ってしこたま泳いできました。

海のある生活ってほんと幸せです……(* ̄∇ ̄*)

ところでその取材というのは、仕事用ホームページ経由でいただいた新規のお仕事で、某旅行ガイドブックの取材&ライティングという案件。

HP作ってから苦節約1年、やっと役に立った的な! (ノω・、`)
ミナサンゴイライオマチシテマスー。

そんなわけで張り切って出かけたのですが、ガイドブックに載せられる情報には限りがあってもったいない!

ってことで、今回はその取材先の工房をご紹介しようと思います!



屋根上のシーサーは焼き物じゃない! 漆喰の本物シーサーがここに!

今回伺ったのは、有名な米原ビーチのさらに先、桴海の伊土名(いとな)集落にある「井上シーサー工房」さん。

(ノω・、`)

最近は置物として人気のシーサーですが、本来は屋根の上に魔除けとして設置されていたもの。

赤瓦職人が屋根を葺いた際に、家主への礼として残った漆喰と砕いた瓦で作っていました。

こちらの工房では、その伝統的な工法を踏襲して作品を作っています。

ちなみに、本来屋根の上のシーサーは1体で、性別も特になかったのだそう。

それが、玄関先などに設置するようになってバランスの問題から2対になり、狛犬などの影響を受けて「あ・うん」の口の開け方、雌雄の区別が生まれたんそーです。

なにはともあれ、シーサー見てくださいまし!

どーん!

シーサー1

いい面構えです!身長18cmくらい。7,000円ナリ。

 

あとこちら↓、すごく素敵だったのにワタシの写真の腕が最低なばかりにピンボケっす。
・゚・(ノД`;)・゚・

でも素敵さ、伝わりますよね!?

シーサー2

右のお尻を上げたシーサーちゃんは高さ30cmほどで2万3,000円、左のグリーン系の2体は高さ18cmほどで各8,000円だそう。

どちらも、注文制作のお品で、これからお嫁入り(?)予定。

ちなみにグリーンは、石垣在住の某ブログ・トップブロガーさん(写真がめっちゃ素敵!)の注文品なんですって。
さすが、センスの良い人はお目が高いナ〜( ˘  ˘)♡

ちなみに、注文制作は現在1年待ち(!)だそうです。

 

井上シーサー工房のシーサーの作り方に職人魂を見た!

ところで

え!高い……

って思っちゃた人います?

思っちゃうよね〜、このデフレの世の中では!

でもって、

シーサーなんてコネコネかたち作って乾かしてハイ!いっちょあがりー♪でしょ?

とかちょっと思ってたりします!?

もし思ってたとしたら‥‥

わたし
往復ビンタしたいくらい断じて違うっ!╭(•̀•́)و

 

井上シーサーちゃんたちは、時間と労力とをかけた情熱のたまもの

まぁ、ちょっと私の話をきいてくださいな!(っ∀`*)っ

はい、こちらがオーナー兼シーサー作家の井上ナオキ氏です。

井上ナオキ氏

ワタシは大の坊主頭好きで世の中の男性全員坊主にすればいいのにと思ってるくらいなので、坊主がお似合いの方と出会うと嬉しいです!
はい、すみません、シーサーとは関係なかったですね(*^∀゚)ъ

井上さんは某有名工房で修行したのち、自分の思い描く理想のシーサーづくりを追求するために2005年にこの地に工房をひらいたのだそう。

詳しい制作過程は井上シーサー工房さんのホームページに掲載されてるんでザクっと説明させていただくと、

まず赤瓦を砕いてこのような骨組みを作り、数回に分けて漆喰(配合は秘密♡)で肉付けしつつ、天日干しを繰り返しながら強度を高め、完全に乾いてからやっと彩色する、という工程を全部井上氏がひとりで手がけてらっしゃるんだそう。

シーサー骨組み

余談ですが、お店の窓から見える県道のガードレール手前にシーサーが干されてて微笑ましかったです。
そこが日当たりいいんですね……。

シーサー天日干し

ちなみに、1体つくるのに小さめのもので10日、大きいものだと3週間くらいかかるんだそう!

しかもですよ、骨組みに使ってる赤瓦は、井上氏自ら築100年の古民家を解体して貰い受けてきたものだそうで!

その古民家というのが、沖縄音楽会の父と呼ばれる宮良長包さんのお家だったんだそうで!

ちなみにその古民家はボロボロで、井上さんが解体している途中にぺしゃんと潰れ落ちたのだそうで!

……まさに命がけの作品づくり。

その赤瓦は、敷地内に大切に積まれていました。

赤瓦

井上さんは、この地で雨風台風に耐えて年月を経た「古民家の赤瓦」にこだわっていて、もし古民家の赤瓦が手に入らなくなっても新品の赤瓦で作品を作る気はないときっぱりおっしゃっていました。

それはもう、作品の魂の問題なんだそうで。

そんなこんなで、いろいろお話を伺っているうち、シーサーの値段が安すぎると思えてきましたワタシ。

もっと高くてもいいと思います井上さん!
( つω`)ウッ

あ、ちなみに「作品!」なシーサーたちとは別に、手びねりのカワイイ漆喰シーサー(ペアで1500円)も売られていて、これも人気なんだとか。

井上工房ミニシーサー

 

「あんまり商売が上手くなくて」と言う井上さんに、

「この金色のシーサーの横に<金色は風水で金運アップ!>とかポップ立てたらいいんじゃ!?」

とか職人魂を汚すアドバイスを繰り出した私、後で反省いたしました…(* ̄∇ ̄*)

 

集落には井上シーサー工房のシーサーがいっぱい

井上さんのシーサーは、集落のいろんな場所で魔除けとして活躍しています。

たとえば、工房のすぐ近くの公民館の屋根の上。
空をバックにすると映えますね〜♪

伊土名公民館のシーサー

 

そしてこれまた、工房近くのホテルのエントランス前。

井上シーサー工房のシーサー

井上さんいわく、雨風にさらされて風化し、味わいが変わっていくのも魅力だそう。

ちなみに、米原の高級リゾートJUSANDIの各ヴィラの入り口や、大浜郵便局にも鎮座しています。

シーサーマニア(いるんかな?)さん、必見ですよ〜(。 ◕。)

 

石垣島には本物を追求するアーティストがいっぱい!

いろんなプロフェッショナルの方々から直接お話を聞けるのが醍醐味なライター&編集業。

今回もとっても勉強になりました!それと仕事とはいえ、すごく楽しかった!

井上さんををはじめ、ひたむきに理想とするものをめざす方々と会うと、ホント嬉しくなって、

い〜い〜な〜、い〜い〜な〜!に〜んげんってい〜い〜な〜✨ってフレーズを歌いたくなるw

そして、石垣島にはそんな作家さん&アーティストさんたちがいっぱいいるんです♪

ビバ!石垣✨

それらの素晴らしいものをもっと広めたいと思うのですが、いかんせんマイナーなこのブログ(笑)。

影響力が無いので恩返しにもならないのが口惜しい……・゚・(ノД`;)・゚・

某トップブロガーさんにイロイロご教授いただきたい今日この頃な私ですが、今後も注目な工房やお店を紹介して行きたいと思います!

 

<井上シーサー工房>
電話:0980-89-2195
営業時間:9:00~18:00
定休日:無休
住所:石垣市桴海337-5
駐車場あり(無料)